問い合わせが来るホームページの条件「一定以上のデザインクオリティがある」について
先日、ある音楽を仕事にする人と話をする機会がありました。
昨年(2014年)まで会社の役員をしていたが、40歳という年齢を機に、音楽の仕事に進むことを決意されました。
給与がそれなりにあった役員を辞め、本当に何の保証もない仕事をすることを決めた。
決断力のある方だ。
実はこの方は取引先の役員で、仕事を得るためにホームページに力を入れることになり、ソーシャルメディアデザインに依頼をいただいて依頼のお付き合いだ。
その仕事ぶりを尊敬していたので、音楽の道でも信頼されるものだと考えています。
その方は、今、いろいろな音楽のコンペ向けに音楽を作り、応募をしています。
コンペにもいろいろとあります。どこかのアリーナといった大きな会場を満員にするようなアイドルグループの楽曲を作るコンペから、地方のゆるキャラのテーマ音楽を作るコンペまで、本当に幅が広いようです。
音楽の世界は、世間に知られるほどの認知を得る成功した人だけでなりたっているのではなく、様々な仕事があり、そのすそ野は広いようです。
その会話の中でふと、ホームページからの問い合わせを増やすことにも関連する話がありました。
その方が口にされたのは、「音楽には見栄えの良さが必要」ということ。
どういうことかというと、音楽は、主となるメロディとそれを装飾する音で成り立っている。
主となるメロディだけでは単調に聴こえる。メロディは、その他の音で装飾されて、はじめて楽曲として完成する。
「完成された楽曲でコンペに参加しないと、どれだけ主のメロディが良くても、コンペに通ることはない」ということ。言い換えれば、「同じメロディであれば、装飾されたものがコンペに通る」ということです。
今は競争が激しくなっていて、コンペに提出される音楽が多いため、コンペの審査をする人間が、最初の数秒だけ音楽を聞いて判断しています。
そのため、コンペに提出するには、主のメロディだけでなく、種のメロディを音楽で装飾して、見栄えを良くすることなのだ。でなければ、スタートラインにすら立てないのです。
なぜ、このことに私が興味を持ったかといいますと、ホームページで問い合わせを増やすことに通じるからです。
今は競争が激しく、どの業界も、どのキーワードで検索しても、ライバルがいる。そんな中で、デザインクオリティが低いホームページは、どれだけ内容が良かったとしても、しっかり見てもらうことすらできないのです。
私は、ホームページをデザインする際、「デザイン調査」というものをしています。
例えば、お客様が希望されたある色を決定する為に数百のホームページをチェックする、といったことをしている。
その時に、「このホームページを丁寧に見よう」と判断する時間は、一瞬だ。そうしなければそのチェックが終わらないからです。
一般の人は、私ほど一瞬で切り捨てることはありません。
大抵、数秒~10数秒見て判断しています。
その判断後に残ったホームページは、この後じっくりと丁寧に内容をチェックされる。
だから、まずはこの残ることがとても大事なのです。
そのためには、一定以上のデザインクオリティが必要です。
音楽のコンペに通るには、「主となるメロディ」+「装飾用の音楽」が必要なように、御社がお客様から問い合わせをしていただくには、「主となる商品/サービス」+「一定以上のデザインクオリティ」が必要ということです。
ただ、「一定以上のデザインクオリティ」というのは相対的なので、競争相手が強ければ、その基準も上がります。
ですから、あなたが問い合わせが来るホームページを必要とするなら、まずは、「判断に残るためのデザインクオリティがどの程度の高さなのか?」の見極めをすることが必要です。
次にそのクオリティを実現できるデザイン力がある制作会社を探すことが必要です。
注意点は、実績として出しているデザインクオリティのバラツキです。
その差が激しい場合は、注意です。その理由は、デザイナーの力量に差があるということだ。その会社に依頼したからといって、そのデザインが出てくるわけではない。力のあるデザイナーに依頼したいのはやまやまだが、そういったデザイナーは忙しいので、外れてしまう可能性があるということです。
条件の1つである「一定以上のデザインクオリティ」を実現できるホームページ制作会社を探すだけでも、実際は骨の折れる作業だということです。
そのための時間をどれだけ割けるかが勝負となります。